お知らせ

  • ホーム
  • トピックス
  • オージス総研が提供するオープンソースESB Muleが、宇部興産の新SAP連携基盤に採用

オージス総研が提供するオープンソースESB Muleが、宇部興産の新SAP連携基盤に採用

2013年5月22日
株式会社オージス総研
株式会社宇部情報システム

株式会社オージス総研(本社:大阪市西区、代表取締役社長:平山 輝、以下「オージス総研」)と株式会社宇部情報システム(本社:山口県宇部市、代表取締役社長:中村 紀郎、以下「宇部情報システム」)は、オージス総研の提供するオープンソースのエンタープライズサービスバス「Mule エンタープライズエディション」(以下 「Mule」※1)が、宇部情報システムが開発した、宇部興産株式会社(本社:山口県宇部市、代表取締役社長:竹下道夫、以下「宇部興産」)のSAPと周辺システムの連携基盤「U-SHIPS」に採用されていることを発表しました。

宇部興産は2012年6月17日、新たなシステム連携基盤「U-SHIPS」の稼働を開始しました。U-SHIPSは宇部興産の各拠点およびグループ各社間のデータ連携を実施するための基盤システムで、SAPと周辺システムを接続し、販売管理、生産管理等の業務データをやりとりするものです。宇部興産は、従来からEAI製品を採用し、システム連携基盤を構築、運用してきましたが、システムの安定性の向上と維持管理コストの低減を目指して、今回システムの再構築を実施、今後約3ヶ月をかけて、およそ100システム(1,100インターフェイス)の連携を順次旧システムからU-SHIPSへ移行します。

U-SHIPSのシステム連携のための中核には、Muleが採用されています。宇部興産は、今回の再構築にあたり、新たに複数のEAI・ESB※2 製品の比較を実施し、その中からSAPとの接続性が十分であり、迅速なシステム移行が可能であること、さらに運用コストの削減見込みが大きいことからMuleを選定しました。

Muleが提供するMuleSoft Enterprise Java Connector for SAP(以下「Mule SAPコネクタ」※3)は、SAPの提供するさまざまな外部連携形式に対応しており、独SAP社の認定も取得済みです。これによって、宇部興産が必要とするSAPとの同期連携および非同期連携を行い、SAPから周辺システムへ、周辺システムからSAPへと双方向の連携を実現しています。
また、Muleの柔軟なアーキテクチャは、宇部興産が従来から利用していた連携のためのプログラムの多くをそのまま活用した設計を可能にしました。さらに、SAPおよび周辺システムには手を加える必要がないため、短期間での開発、移行を実施することができたということです。
さらに、Muleを中心に据えた信頼性の高いアーキテクチャを実現することによって、維持管理のための停止回数の削減、および停止する場合でも従来は1時間程度かかっていたものを、約5分に短縮することで、可用性の向上や運用コストの削減が期待されています。

宇部興産の友景情報システム部長は次のように語っています。「宇部興産の各拠点、グループ会社間での連携は宇部興産グループの業務プロセスの中核をなすものです。その連携基盤となるU-SHIPSには、十分な性能や安定性だけでなく、将来にわたっての拡張性、柔軟性も必要です。今回採用したMuleは、全世界で3,200以上の実績をもつオープンソースのESBであり、また周辺システムとの接続性も十分なものでした。特にMule SAPコネクタは、SAPとの多様な連携方式をサポートする柔軟なもので、当社のニーズに合致していました。さらに日本国内ではオージス総研が技術サポートを提供しており、十分な技術支援も期待できます。」

オージス総研と宇部情報システムでは、今回開発したU-SHIPSの知見およびSAPコネクタをはじめとするMuleの提供する柔軟なアーキテクチャを活用して、今後増加が見込まれる従来型のEAI製品からの置き換え需要に対するソリューションを提供していきます。

U-SHIPS構成図

U-SHIPS構成図

※1:Mule
Muleは、世界で3,200以上のプロジェクトで利用されており、10万人以上の開発コミュニティを持つ成熟度No.1のオープンソースESB(Enterprise Service Bus)です。Mule を導入することによって、さまざまなプラットフォーム、プロトコルで稼動中の既存システムを最大限に活用しながら、ビジネスとITの整合性を確保し、企業システムの適応性と迅速性を実現するSOA(サービス指向アーキテクチャ)基盤を構築することができます。
詳細は、下記URLをご参照ください。
http://www.ogis-ri.co.jp/product/b-04-0000008E.html
※2:EAI・ESB
EAI(Enterprise Application Integration)・ESB(Enterprise Service Bus、エンタープライズサービスバス)は、企業内外の複数の業務システム間を連携するソフトウェア。業務システムからのメッセージやデータ等を受け取り、その形式の変換などを行った後、他の業務システムに渡し業務プロセスの自動化を実現します。一般にEAIはハブ&スポーク型の構造で中央サーバに処理が集中し易いのですが、ESBはバス型の構造で処理を分散できます。
※3:Mule SAPコネクタ
Mule SAPコネクタは、オープンソースESB向けとしてはSAPの認定を取得した初めてのアダプタです。Mule SAPコネクタの利用により、従来よりMuleが接続可能な多くのシステムとSAPシステムの双方向連携が可能となります。連携方式としては、SAP標準のBAPI(RFC)/IDOCに対応しており、既存のEAIシステムからのスムーズな移行も可能です。さらには、Mule SAPコネクタを利用することで、SAPシステムを含めたSOA(サービス指向アーキテクチャ)基盤を展開していくことも可能です。詳細は、下記URLをご参照ください。

宇部興産株式会社

所在地 山口県宇部市大字小串1978-96
事業内容 化成品・樹脂、機能品・ファイン、医薬、建設資材、機械・金属成形、エネルギー・環境
設立日 1942年3月 (創業1897年6月)
資本金 584億円(2012年3月末現在)
概要 UBEグループは『化成品・樹脂』 『機能品・ファイン』 『医薬』 『建設資材』 『機械・金属成形』 『エネルギー・環境』の6事業を展開しています。
国内の工場は、宇部のほかに千葉、堺、伊佐(山口)、苅田(福岡)。海外ではスペイン、タイにカプロラクタムやナイロン樹脂、ファインケミカルなどの生産拠点を設け、グローバルな市場で活動しています。
HP http://www.ube-ind.co.jp/

株式会社オージス総研

所在地 大阪市西区千代崎3丁目南2番37号
事業内容 ソフトウェア開発、情報処理サービス、コンピューター、機器・ソフトウェア販売
設立日 1983年6月29日
資本金 4億円(大阪ガス株式会社100%出資)
概要
  • 大阪ガス株式会社の基幹システムの開発から運用までを一貫して提供しています。
  • オブジェクト指向開発やUML(統一モデリング言語)のパイオニアです。
  • 持続可能なITシステムを目指す百年アーキテクチャ、モデルベース開発を核として企業に新しいビジョンを提供し、現在は製造・金融・公益など全国で幅広い実績を有しています。
HP http://www.ogis-ri.co.jp/

株式会社宇部情報システム

所在地 山口県宇部市相生町8番1号
事業内容 ソフトウェア開発、情報処理サービス、コンピューター、機器・ソフトウェア販売
設立日 1983年9月16日
資本金 1億円(株式会社オージス総研51%、宇部興産株式会社49%)
HP https://www.uis-inf.co.jp/

お問い合わせ先

[リリースに関するお問い合わせ]
株式会社オージス総研
営業企画部(担当:富松)
TEL:
[オープンソースESB Muleについてのお問い合わせ]
株式会社オージス総研
営業本部 東日本営業部ソリューション営業チーム(担当:藤原)
TEL:
[U-SHIPSについてのお問い合わせ]
株式会社宇部情報システム
営業本部 営業企画室(担当:古谷)
TEL:

お問い合わせはこちら