Project StoryInfrastructure

新技術SD-WANを
200拠点に構築せよ。

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  • 平尾 亮 平尾 亮 2008年中途入社
    情報処理サービス部
    プロジェクト・マネージャー
  • 松村憲幸 松村憲幸 2018年中途入社
    情報処理サービス部
平尾さんと松村さんが向かい合って座っている写真

プロジェクト始動

一般的に、建物内のネットワークはLAN、拠点を繋ぐネットワークをWANと言います。SD-WANとは、多数の拠点を集中管理できるネットワークの新技術です。あるお客様において、専門分野ごとに別々に管理されていたネットワーク(WAN)を再構築することになりました。その拠点数が200を超えるので、膨大な数を管理するならSD-WANが最適だとご提案したことで、このプロジェクトがスタート。プロジェクト全体をまとめ、現場で指揮をとるプロジェクト・マネージャーとして平尾、技術担当には松村が抜擢されました。

松村憲幸さんがPC操作している写真

多数の通信機器を一元管理、
しかしセキュリティ対策が課題に。

今回のプロジェクトの最大の課題は、セキュリティの問題でした。その課題を平尾はこう語ります。「別々に管理されているネットワークは、パソコンに施されているセキュリティ対策のレベルも異なりますから、そのまま繋げてしまうと、レベルの低いところで被害を受けた際、レベルが高いところにも影響を及ぼしてしまいます。そこで、そういったネットワークを繋げる際は、個々のパソコンの対策レベルを合わせてから接続するというのが定石です。しかしその方法だと、パソコンの台数が膨大なため期日までに作業が間に合わないのです」。そこで平尾が辿り着いた答えがSD-WANの仮想分離機能でした。「その機能を使えば、繋がっているように見えても、その中で仮想的に分離することができます。対策レベルが異なるたくさんのパソコンが、それぞれ別のところに繋がっている状態にできるのです」。こうして、膨大な数のパソコンのセキュリティとスケジュールという課題を一気に解消することができました。
松村は、技術面での難しさをこう語っています。「SD-WANは制御が柔軟にできるのが特長なのですが、制御できる項目が増える分、ケアしなければいけない設定も増えるので、各設定の優先順位をしっかり決めて、最新の注意をはらって構築作業を進めましたね」。

平尾 亮さんが話している写真

成功の鍵は、
技術力とヒューマンスキル。

最終的には、拠点ごとにパソコンの対策レベルを合わせた後に、仮想分離しているWANを1つに統合します。現在、50拠点ほどの構築が終わり、これからは1〜2年ほどかけて150拠点の構築を行う予定。この経験を活かして、松村は今後のビジネス展開についてこう語ります。「私は海外拠点も担当しているので、海外でのSD-WANの導入も着々と進めて行きたいと思っています」。また、このプロジェクトを先頭で牽引してきた平尾は「これだけ多くの拠点があるWANの統合は前例のない案件でした。技術はもちろん重要でしたが、プロジェクト・マネージャーという観点で言うと、毎週のようにお客様と打ち合わせをし、その都度、情報や要望を吸い上げて作業をしていたので、コミュニケーション力はかなり鍛えられたと思います。今後もその経験を活かして、お客様に適したシステム提案ができるようにしたいですね」と語っています。SD-WANという最新技術とヒューマンスキルを駆使してプロジェクトを成功に導いた実績は、UISの大きな財産となりました。

インフラエンジニア

アプリケーションの土台がサーバーやネットワークによるITインフラであることを示した図
インフラエンジニアとは?

UISの情報処理サービス部で提供しているインフラとは「ITインフラ」のことで、システムエンジニアが開発したシステム(アプリケーション)を稼働させたり、インターネットを利用できるようにするための土台となるものです。このようにITインフラの安定稼働を維持したり、新しく構築するのがインフラエンジニアの役割です。

インフラサービスの業務
  • データセンターの運用管理・保守 ITインフラを支える装置の安定稼働のために電源供給、温度・湿度など施設内の環境を管理する
  • ITインフラの企画・設計・構築 お客様の要望に合わせてITインフラの構成を提案し設計・構築を行う
  • ITインフラの運用管理・保守 構築したITインフラを安定稼働させるために、維持・管理をする
  • ユーザーサポート パソコンの不具合対応、情報機器の資産管理・運用管理、問い合わせ対応を行う