背景
情報ライフサイクルを考慮し、リアルタイムアクセス用のファイルサーバアプライアンスと、アーカイブ用のファイルサーバアプライアンスの2台を、ファイルサーバ仮想化アプライアンスで統合するという複雑なサーバ構成で運用している。老朽化を機に、課題の解消とファイルサーバ環境を最適化したい。
現状の課題
- システム構成が複雑なため、管理が難しく、維持管理費用も増大している。
- データの増大で、ディスクの容量が足りなくなった。
- 機器設置場所の被災によるデータ消失、事業継続不可のリスクがある。
プロジェクト概要
業種 | 製造業 |
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規模 |
ファイルサーバ仮想化エンジン:2台、ファイルサーバアプライアンス:4台、 データ容量:30TB以上、常時アクセスセッション数:3,000以上 |
構築期間 | 4人月 |
サービス | ファイルサーバ構築、災害対策 |
システム概要・構成
- ファイルサーバが仮想化された複雑なシステム構成から、シンプルな構成へ
- 毎日100Km以上離れた遠隔地にデータ転送
既存のファイルサーバ環境は2つのレイヤーからなる複雑なファイルサーバアプライアンス環境だった。構成を見直してシンプルにし、併せて災害対策も実装した。

導入効果
現状の課題 → 解消
- 構成機器の見直しでシンプルなシステム構成になったため管理が容易になり、併せて運用方法を改善したため、維持管理費用の削減につながった。
- 重複排除技術を採用することで、データの増大を抑えられるようになった。
- 遠隔地へのバックアップを開始したことで、被災によるデータの消失を回避でき、事業継続が可能になった。
システム構成の見直しを行い、運用を再設計することで、維持管理費用を削減し、災害時の事業継続レベル引き上げが実現できた。
担当者の声

私が担当しました
構築だけでなく、運用と活用までを見据えた提案を実施
本プロジェクトでは、ファイルサーバ統合、ファイルサーバ移行、災害対策の実装など、豊富な導入実績・ノウハウ、技術力を生かし、お客様の課題解決のためのシステム環境と運用改善をコーディネートしました。
お客様のファイルサーバは稼働後してから5年が経過し、日々データが増大し続けており、データ肥大の抑制が課題になっていました。今回、重複除去を採用することで、約5割の容量削減を実現し、増加傾向も緩やかになり、ご満足いただけました。