導入事例
複数の担当者で行っていた計画業務が、1人で対応できるようになりました。
Excelや電卓を駆使して行っていた業務がワンクリックで完了し、人為的なミスの削減にもつながりました。

菅野包装資材株式会社様
材質・サイズ・機能など、あらゆる条件に対応した各種製品フィルムパッケージを製造している菅野包装資材株式会社に生産スケジューラFLEXSCHEをご導入いただきました。
導入経緯や導入以前の課題がどのように解決したのか、製造部のN様、Y様、F様、K様にお話を伺いました。
この記事のポイント!
導入前の課題
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計画業務の難易度が高く、属人化していた
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Excelや電卓を駆使する必要があり、業務負荷が高かった
導入効果
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属人化が解消し、担当者も2.5人から1人の新任者が担当している
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計画作成および調整が容易にできるようになった
導入後の使用感
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自動計算やエラー表示機能で新任者も使いやすい
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7割程度の操作は自動的に行われるため、マニュアルがなくてもすぐ習得できる
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特にガントチャートが使いやすい
菅野包装資材株式会社様の事業内容
― 貴社の事業内容や、力を入れているお取り組みについて教えてください。
インフレーションから製袋までの製造を一貫して行っており、レトルトパウチやプロテインなどのパッケージを中心に制作しております。
最近ではフィルムだけではなく、紙の印刷事業にも力を入れています。また環境配慮のためにバイオインクを使用しています。
導入の経緯と導入前の課題
― 導入の経緯や導入前の課題を教えてください。
FLEXSCHE導入以前はExcelを用いて計画し、その情報を基に宇部情報システム開発の基幹システムであるUP-Oneへ生産指示を出していました。Excelで予定を立てるため、新規受注が入ると製品マスタを見て、Excelにマスタを作る作業が必要になり時間が掛かっていました。
また、段取り時間や印刷加工時間を都度手計算しないといけないので、印刷工程をExcelで決めてからUP-Oneに生産指示を入力しました。後工程を計画調整画面で工程ごとに調整していたため、かなりの時間を要していました。
印刷やラミネートなどの工程を変更する際は、後工程がどうなっているのかが分からず、1つずつ確認しないといけませんでした。
例えば100件依頼が来たら、100件すべて計算しなければならないという形です。
そのため、工程により計画する人を分けていましたので、計画業務が煩雑で属人化していました。
上記課題を宇部情報システムに相談したところ、FLEXSCHEをご提案いただきました。
基幹システムであるUP-Oneとの連携が容易なことが導入の決め手となりました。
実際の導入効果
― 導入効果について教えてください。
FLEXSCHEを使うようになり、属人化の課題がほとんど解決しました。以前は習熟までに半年ほどかかっていました計画業務が、新任者でも2か月ほどで予定を組めるようになりました。
調整は必要なものの、ある程度自動で予定を組めるので業務難易度が下がりました。
また、今まではExcelや電卓を駆使して業務をしており、印刷が何分かかるのかなどを一つずつ計算して予定を組んでいたのが、ワンクリックでできるようになりました。
そのため、人為的ミスや負荷削減につながり、マスタ取り込みなどの手間もなくなりました。
そして、外注依頼の際は1個ずつ工程ごとにExcelに転記していたのを、ワンクリックで出力できるようになったのも工数削減できたポイントだと思います。
FLEXSCHE導入前はそれぞれ工程の専門家で分業していたのですが、一人で予定を組めるようになったことで、工数削減だけではなく、業務標準化も実現しました。
以上の課題が改善できたため、今まで2.5人/日で作業していたところを現在は1人/日で作業しています。当初の予定より1.5名分のリソース負荷を確保できたため、ほかの業務にアサインすることができました。さらに、計画を可視化&自動化したことで社内ルールを考える時間が半分以下になりました。
導入後の実務や使用感
― FLEXSCHEを使った業務について教えてください。
印刷から始まる全工程をFLEXSCHEですべて計画しています。
FLEXSCHEを導入したことで、予定量を超過した発注などのイレギュラーなどがなければ、数回のクリックで実行できるようになりました。
― 初めて使ってみた感想を教えてください。
最初は慣れない部分もありましたが、実際に印刷量に対応した時間が計算されており、計算が分からなくても操作可能で、エラー表示があるのでスケジュールを動かした時のおかしな点がすぐに修正できるので感覚的に使えます。
― 慣れるまでにどのくらい時間がかかりましたか。
FLEXSCHEの操作自体は1週間くらいで覚えられました。7割は自動ですので、マニュアル等がなくても操作自体は難しくありませんでした。FLEXSCHEを導入していなかったら、印刷ルールやExcelファイルの仕組みを理解しないと操作できなかったため、計画業務の習熟にかなり時間がかかったと思います。
― おすすめの機能があれば教えてください。
ガントチャートのコスチューム機能をよく使っています。1つの工程を動かしたときに後ろの工程も自動で動いてくれるのが非常に楽です。

総評と今後
― FLEXSCHEの評価について教えてください。
人の判断が必要になるところや、ガントチャートの情報量が多いため大きい画面が必要なところなど、些細な改善点はあるものの、Excel等を使っていた時と比べると計画業務が格段と楽になりました。
― 導入検討中の企業様へのメッセージをください。
社内で一貫して製品を作っていて、工程が複雑な企業様にはおすすめです。
1つの工程だけでも属人化の解消に繋がるので導入のメリットはあると思いますが、複数の工程が絡み合う場合は1つの画面で全ての工程を可視化し一元管理できるなど更に導入効果を感じられます。
菅野包装資材株式会社
顧客第一主義の基、装う価値の提供により、社会発展に貢献し、お客様と社員の夢の実現を目指し、高度な専門分野を有した自社一貫生産を取ることであらゆる可能性にチャレンジしている。
- 設立
- 1976年
- 本社
- 兵庫県加西市
スマートファクトリーを実現する
生産スケジューラ「FLEXSCHE」