Case
導入事例
品質担保のためにシステムを導入。コスト面も使用感も、カスタマイズできる「QC-One」だからこそ導入を決めました。

新日本理化株式会社様
品質保証部 徳島工場品質管理課 課長 徳保様
新日本理化株式会社様は、品質管理体制の統一化とデータ利活用を目的に、「QC-One」導入を決定されました。
今回は徳島工場品質管理課の徳保様に、導入までの経緯や「QC-One」、ならびに宇部情報システムへの評価などをお伺いしました。
この記事のポイント
システム導入前の課題
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Excelや紙媒体のデータ管理におけるヒューマンエラー対応(ダブルチェックなど)のための工数が負担となっている
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Excelや紙媒体ではエビデンスに乏しく、データの信頼性が低い
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拠点間でのリアルタイムなデータ共有が難しい
「QC-One」を選んだ理由
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サーバライセンスで利用人数によるコスト変動がなく安心
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柔軟なカスタマイズにより、必要な機能のみを使用できるなど、使い勝手がよい
新日本理化株式会社様の事業内容
- 貴社の設立と事業内容について教えてください。
新日本理化株式会社は、1919年「大阪酸水素株式会社」として、京都宇治川の水を電気分解し、製造した酸素ガスを販売することから始まりました。その後、副産物である水素の活用として始めた魚油の硬化事業が、現在の当社を支える水素化技術の原点となります。100年を超える歴史の中で「もの創りを通して広く社会の発展に貢献します。」という経営理念のもと、社会とともに成長を続けてまいりました。
現在では、天然アルコールや界面活性剤、また可塑剤や潤滑油などの幅広い化学製品の提供を通じて、日用品、建築資材、電材など様々な分野で人々の暮らしを支えています。
- 貴社の品質管理について、こだわりや想いをお伺いできますか?
当社は「品質の担保は新日本理化の生命線」というスローガンを掲げています。これは、当社製品が様々な産業を支えているという自負から、品質が私たちの生命線であることを日々心に留め置いて業務を行うためです。
そのスローガンに紐づく3つの品質方針として、「顧客満足度の追求」「品質トラブルの真因究明と撲滅」「QMS(クオリティマネジメントシステム)の理解の向上と有効活用」がございます。これら方針のもと、全社レベルでの品質マネジメントの理解向上と有効活用により不適合品の流出を防ぎ、安定した品質の製品を供給することに努めています。
「QC-One」導入の経緯
- 現在の品質管理方法と現状の課題を教えてください。
・拠点ごとの管理方法が異なる
弊社では各拠点で製造する製品が異なるため、それぞれの拠点独自の方法で記録管理を行っていました。そのため、拠点間でのリアルタイムな情報共有に時間を要しました。
・ヒューマンエラーの防止とコンプライアンスの順守
検査値はExcelや紙媒体で管理し、基幹システムへのデータ入力は手作業でした。そのため、ダブルチェック体制とすることで統制を図っていましたが、人も時間も消費していました。また、手書きのデータはヒューマンエラーのリスクがあり、客観的な信用の観点からエビデンスに乏しいという点も課題でした。
加えて、品質の統計分析においても、基幹システムからアウトプットしたデータをExcelで整理、分析するという手間が発生しています。
- 様々なシステムの中から「QC-One」を選んでいただいた理由を教えてください。
一つはコスト、もう一つは柔軟性です。
導入に際しては、多くの企業様からご提案いただき検討しましたが、多項目のパッケージ製品が多く、当社が必要としない機能にもコストが発生することに懸念がありました。
「QC-One」は、弊社に合った形でカスタマイズができるという自由度、また基幹システムとの連携機能を紹介いただき、コストと柔軟性の両面から選定させていただきました。また、全社で活用していくことを想定すると、サーバライセンスであることも大きなポイントでした。

今後のビジョン
- 「QC-One」はどのような部門や規模で活用予定でしょうか?
品質管理部門の約20名がメインで活用していく予定です。
データ解析や利用に関しては、品質保証部門も加わって30名程になります。アカウントライセンスの場合ですと、利用人数を増やすことでのコストアップや管理が難しいため、人数制限のないサーバライセンスは嬉しいですね。また、拠点関係無く全ての利用者が共通のデータをリアルタイムで利活用できることが、業務効率化や業務品質の向上につながると期待するポイントです。
- 「QC-One」導入を検討されている方に、メッセージをいただけますか?
コストパフォーマンスと自由度の高さがGood Pointです。
また、営業やエンジニアのみなさまには
非常に親身にご対応いただいており、宇部情報システムという企業の強みを感じています。QC-Oneの担当エンジニアの方々からは、IT技術やネットワークの専門知識だけでなく、こちらの要望を汲んだアイデアや提案を数々頂きました。この場を借りて、御礼申し上げます。
QC-Oneはソフト・企業ともに、信頼のおける選択だと感じています。
- 今後宇部情報システム(QC-One)に期待することはありますでしょうか?
検査機器との装置連携に強く期待しています。
装置連携はヒューマンエラーの防止とコンプライアンスの強化、すなわち顧客の信頼確保につながりますので、是非連携の幅を広げてほしいです。
- 貴社の品質管理におけるQC-One導入後のビジョンを教えてください。
品質管理部門として、「不適合品を流出しない・させない」ことが自部門の責任だと考えています。そこで、QC-Oneを活用して、ヒューマンエラーの防止とコンプライアンスの強化を進めていくと同時に、製造部門とともにデータ解析を進めていきたいですね。データの共有化と検査機器連携がキーポイントと考えています。
- 新日本理化株式会社様、ありがとうございました。(2025年2月取材)
新日本理化株式会社
経営理念「もの創りを通して広く社会の発展に貢献します。」を掲げる100年以上の歴史を持つ化学メーカー。
- 設立
- 1919年(大正8年)11月10日
- 本社
- 〒541-0051 大阪府大阪市中央区備後町2丁目1番8号