Case
導入事例
「QC-One」でデータ改ざんを防ぎ、内部統制を実現
手厚い保守・メンテナンスと信頼性の高い会社であることが決め手となりました。

ホクシン株式会社様
【品質保証室】品質保証室長 狩俣様、高木様、生山様、藤本様
ホクシン株式会社様はデータ改ざん防止やデータ管理効率化の観点から、より高い品質管理レベルを目指すために「QC-One」導入を決定されました。
今回は品質保証室の狩俣様、高木様、生山様、藤本様に品質へのこだわりや、「QC-One」導入までの経緯、ならびにこれからの展望をお伺いしました。
この記事のポイント
システム導入前の課題
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Excel管理では「データ改ざんをしていない」と証明をするすべがない
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入力ミスと改ざんの区別がつかない
「QC-One」を選んだ理由
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「検査データ管理」「データ改さん防止」「成績書作成」が1つのシステムで完結
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安心して長く利用できる
ホクシン株式会社様の事業内容
- 貴社の事業内容について教えてください。
当社は創業90年の歴史を持ち、MDFという木材チップを繊維化し、接着剤を使用して成形した2.5~30mm厚の板の製造・販売を行っています。
主な製品の活用場所は床材、壁材、キッチン扉、窓枠などが含まれ、住宅関連に広く使用されています。直接目にすることは少ないものの、多くの住宅に使用されている製品を製造しています。

- 貴社の品質検査の工程をお伺いできますか?
まず、品質管理の方法ですが、JIS規格に沿った試験が行われます。主な試験項目には密度、含水率、曲げ破壊荷重などがあります。例えば、耐水性の試験では、水に浸した時にどれだけ板が膨らむかを測定しています。
必要に応じて、成績書を作成し、お客様へ提出しています。
- 検査結果のデータはどのように活用されていますか?
品質検査の結果は製造工程にフィードバックされ、製造条件の調整に役立てられます。
原材料のバラツキ、生産時の状況も変化するため、試験結果を基に製造条件を調整することが重要です。試験結果をデータとして蓄積し、製造工程に反映させています。
- 品質検査に力を入れている貴社の「品質へのこだわり」を教えてください
品質へのこだわりは、「悪いものを外に出さない」ことです。
製造工程で不適合品の発生は避けられないので、それを外部に出さないようにすることが大事だと考えています。
「QC-One」導入の経緯
- 現在のデータ管理方法と、抱えていた課題を教えてください。
現在は自社作成のExcelとAccessでデータを収集し、合否判定等を行っています。検査したデータは統計分析を行いますが、その際もExcelを活用しています。
Excel管理では「データ改ざんをしていない」と証明をする術がないということが課題です。
測定時に測定ミス等
が発生し、それを都度修正することが求められます。この時、入力ミスを修正することがデータ改ざんにあたるのかを区別するのが非常に難しいポイントです。
また、Excelのマクロが属人化しており、フォーマット変更時に毎回作成者に依頼しなければならないことと、引継ぎの際に苦労することも課題です。
- QC-One導入の目的をおしえてください。
QC-One導入の一番の目的は社内統制です。
Excel管理ではデータの改ざんをしていないことが証明できないため、品質不正防止の観点からシステム導入を決定しました。
Excelなどでの管理は自由度が高いです。しかし、自由度が高いということと統制をとることは相反することであると考えています。
- 他社システムと比較した結果、なぜ「QC-One」を選定されたのでしょうか?
「検査データ管理」「データ改さん防止」「成績書作成」これらが1つのシステムで完結できることに惹かれました。保守、メンテナンスが手厚いこともQC-Oneが当社のニーズに最もマッチしておりました。
また他社製品だと運用に合わせて修正しなければなかった点が多かったのですが、QC-Oneは標準機能だけでもある程度は問題なく運用できそうだったことも選定理由として大きなポイントでした。
そして、品質管理システムはこれから10年や20年と長期運用を検討しております。
導入しているシステム会社が撤退してしまったり、保守の期限が切れてしまったりする場合もありますので、継続性のある会社と長くお付き合いしていきたいという思いもありました。
導入しているシステムが利用できなくなり困っている企業は多いのではないでしょうか。
今後のビジョン
- 「QC-One」導入後の運用について教えてください
まずは品質保証室で品質管理システムの運用実績を積み、将来的には製造部門にも展開していく流れを考えています。
- 宇部情報システムへの今後期待することなどがありましたらお聞かせください
宇部情報システムはQC-One以外にも様々な製造業向けのシステムがありますので、扱っている他製品についても提案をいただき、製造工程の最適化を図っていきたいと考えています。
開発担当者に関しても安心して任せられています。
わからないことがあった際にも、きちんと調べて回答をいただけているので不安はありません。
- 「QC-One」導入を検討されている方にメッセージをいただけますか?
多くの製造業に当てはまると思いますが、データ改ざん防止という観点では、Excel等で管理していると不十分になることがあります。
QC-Oneを導入することで、より強固に社内統制を図ることは非常に重要だと思います。
同じようなお悩みの企業様におすすめの製品です。
- インタビュー後もUISのシステムで業務効率化が図れるかという話題で盛り上がっておりました。ホクシン株式会社の皆様、お忙しい中、インタビューにお答えいただきありがとうございました。(取材年月:2025年1月)
ホクシン株式会社
繊維板MDFの専業メーカー。木質素材のマテリアルリサイクルを通じて脱炭素社会への貢献している。
- 設立
- 昭和25年6月21日
- 本社
- 〒596-8521 大阪府岸和田市木材町17番地2