Case
導入事例
専門性の高い領域に対応し、現場のニーズを満たせるシステムだからこそ「QC-One」

東洋製罐グループホールディングス株式会社様
情報システム部 清水様、小林様
メビウスパッケージング株式会社様
執行役員 DX推進統括 中村様、生産部長 加藤様、品質保証部 丹生様
メビウスパッケージング株式会社様はExcelベースの品質管理体制を見直すとともに、より高い品質管理レベルを目指すために「QC-One」導入を決定されました。
今回は情報システム部 清水様、小林様、執行役員DX推進統括 中村様、生産部長 加藤様、品質保証部
丹生様に導入までの経緯や「QC-One」ならびに宇部情報システムへの評価などをお伺いしました。
この記事のポイント
課題
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Excelで製品管理標準と呼称する製品スペック表や、品質検査データを管理しており、数値の整合性の担保やデータの扱いに一貫性がない
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システムを活用したデータ連携運用を行いたい
「QC-One」を選んだ理由
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マスタ化し入力した製品情報・検査データで成績表を作成し、PDF出力できる
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成績表や検査データの取り込みなど、取り組めていない領域を押さえている
メビウスパッケージング株式会社様の事業内容
- 貴社の設立と事業内容について教えてください。
メビウスパッケージング株式会社は、東洋製罐グループの東洋製罐、東罐興業、日本クロージャーのプラスチック容器事業を統合し、2017年10月に創業し2018年4月より新しい会社として、食品や一般生活に使われているプラスチック用品を生産しています。
一般家庭で使われているマヨネーズ・ケチャップや練りからしなどのチューブ製品、食用油や調味料容器の多くはメビウスパッケージング株式会社の製品です。また、食品関係に留まらず、洗剤やシャンプー、リンスの容器など、生活用品分野の製品も生産しています。さらに、一般家庭にて使用されるものだけではなく、飲食店で利用される業務用の大きな調味料容器や洗剤の容器なども生産しています。
珍しい製品の例を挙げると、健康診断で使われる検査容器などはお客様と設計開発を行い、海外で委託生産後、日本国内外で商品展開しております。このように、幅広く生活に関わるプラスチック製品を生産しているのが、メビウスパッケージング株式会社です。
- 貴社の品質管理についてのこだわりや想いをお伺いできますか?
食品などの内容物が直接触れる容器を製造しているBtoB企業であるため、万が一不具合があると、一般消費者様は当社ではなく、当社のお客様である容器を利用している企業様の製品に不具合が発生していると認識します。そのため、容器を利用しているお客様の先にいる一般消費者様のことを考えて品質管理をしております。
我々にとっては、数万本のうちの1本だとしても、実際に手に取る方にとっては1本中の1本です。その1本に不具合があると、我々の企業価値だけではなく、お客様の企業価値も下げてしまう可能性があります。
お客様だけでなく、一般消費者様の生活に支障を及ぼさないようにするためにも、品質レベルの向上は然るべきだと考えております。

「QC-One」導入の経緯
- 現在の品質管理方法と現状の課題を教えてください。
各製品に対する品質管理の体制は整っています。しかし、主にExcelを活用していることから、数値の整合性の担保やデータの扱いに一貫性がないことが課題になっております。
当社は、東洋製罐、東罐興業、日本クロージャーのプラスチック容器事業を統合された企業で、それぞれの製品によって利用しているシステムが異なるため、ExcelやNotesで製品情報や品質検査データを可視化しておりました。
ExcelやNotesなどを利用し可視化するのは簡単ですが、5年後や10年後のことを考えるとデータの使い道がなく、検査データを有効活用することは難しいと感じております。そのため、システム活用によるデータ連携運用を検討しておりました。
- 様々なシステムの中から「QC-One」を選んでいただいた理由を教えてください。
「QC-One」を選んだ1番の理由は、マスタ化した製品情報・入力した検査データで成績表を作成し、印刷できる点です。
生産の現場などでは、紙の文化は少なからず残っていくと考えています。そのため、お客様に提出する成績表などのフォーマットをある程度自由にカスタマイズできるなど、Excel・PDF出力を前提に組み上げられているシステムだからこそ「QC-One」を選びました。
また、検査データの取り込みによる成績表の自動生成など、今弊社で取り組めていない領域を押さえているところも選定理由の一つです。ニッチな部分ではありますが、実際に利用する担当者にとっては切実な悩みでした。
今後のビジョン
- 「QC-One」はどのような部門や規模で活用予定でしょうか?
品質部門約40名の利用からスタートし、生産管理部門・技術開発部門にもフィードバックしていきたいと考えています。さらに、現在運用している基幹系システムとの連携なども検討しており、幅広く活用していく予定です。
- 「QC-One」導入を検討されている方に、メッセージをいただけますか?
「QC-One」はパッケージソフトですが、宇部情報システムに「我々が何をしたいのか」を伝えることで、システムインテグレーションしてくれるところが魅力だと感じています。
一緒に対話しながらシステム開発を進められるところが魅力ですので、是非宇部情報システムに相談してみてください。
- 今後宇部情報システムに期待することはありますでしょうか?
「QC-One」を導入するのが目的ではなく、これから有効活用していくことが目的だと考えています。「QC-One」を有効活用するための知見や導入後の活用提案などを期待しています。
- 東洋製罐グループホールディングス様、メビウスパッケージング株式会社様ありがとうございました。(2025年2月取材)
東洋製罐グループホールディングス株式会社
金属、プラスチック、紙やガラスなどの素材を活かしたさまざまな包装容器を製造し、現在は世界有数の総合容器メーカー。
- 設立
- 1917年(大正6年)6月25日
- 本社
- 東京都品川区東五反田2丁目18番1号
メビウスパッケージング株式会社
東洋製罐グループの東洋製罐、東罐興業、日本クロージャーを統合したプラスチック容器メーカー。
- 設立
- 2017年10月2日
- 本社
- 東京都品川区東五反田2丁目18番1号