法定調書類

家主が複数いる物件の支払調書はどう作成すればいい?

借上社宅の賃貸契約書を確認したら、家主が複数人いる共有名義となっていました。支払調書はどのように作成すればよいのでしょうか。

家賃を支払う人は「不動産の使用料等の支払調書」を、家賃を受け取る人ごとに作成し、管轄税務署に提出することになっています。
連名家主のように不動産を複数の権利者が共有している場合は、不動産賃貸借契約書等を基に共有者それぞれの支払調書を作成しなければいけません。家賃を受け取る各人の持分・賃料支払いの按分が不明な場合は、各人の名称とマイナンバーを記載した支払調書をそれぞれ作成し、支払総額を記載し提出することとなります(「支払を受ける者」欄に共有者を連名で記載してはいけません。支払調書1枚に対し「支払いを受ける者」は1名です)。
この場合「摘要」欄には、

  1. 共有者持分不明につき総額を記載している旨
  2. 他の共有者の数
  3. 他の共有者の名称及びマイナンバー(個人番号又は法人番号)

を記載します。
このためマイナンバーは連名家主全員分の情報を収集する必要があります。

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