お客様の声
セントラル硝子株式会社様

「データ自動連携で手入力が不要に。規格チェックもボタン1つでOK。
我々の要望にすべて応えてくれたシステムが「QC-One」です!」
セントラル硝子株式会社様
- 【品質保証部】
部長 井伊斉昭様
課長 西村浩治様
荒川龍一様
島下卓也様
中尾慎二様
濱原志穂様 - 【情報システム部】
課長 伊藤淳文様
藤永匠様
セントラル硝子株式会社様
「システム間データの自動連携で手入力が不要に。規格チェックもボタン1つでOK。我々の要望にすべて応えてくれたシステムが「QC-One」です!」
品質保証部 部長 井伊斉昭様
品質保証部 課長 西村浩治様
品質保証部 荒川龍一様
品質保証部 島下卓也様
品質保証部 中尾慎二様
品質保証部 濱原志穂様
情報システム部 課長 伊藤淳文様
情報システム部 藤永匠様

化成品・ガラス製品を製造する化学メーカー・セントラル硝子株式会社は、Windows 7サポート終了に合わせ、2020年1月に宇部情報システムの品質管理システム「QC-One」を宇部工場に導入しました。
システム更新プロジェクトの発足から「QC-One」を選んだ理由、導入効果などを同社品質保証部のみなさまに伺いました。
QC-Oneについて詳細を知りたい方はこちら
資料ダウンロード(無料) ▶セントラル硝子株式会社について
- 事業内容について教えてください。
- 1936年の宇部曹達工業株式会社設立より今日に至るまで、ガラス、有機化合物、無機化合物、化学薬品、肥料など多種なラインアップをご提供しています。宇部工場については、1940年にソーダ灰の生産からはじまり、その後、フッ素関係、医農薬中間体、1994年にはセボフルラン(全身吸入麻酔薬)製造を開始しました。最近では、2011年に電池用電解液の生産、2017年にフルオロカーボンの生産を開始しており、常に研究開発を重ね事業展開を進めています。
海外進出も盛んで、ヨーロッパ、アメリカ、アジアに関連会社があり、宇部工場は主に、Central Glass Germany GmbH(ドイツ)、浙江中硝康鵬化学有限公司(中国)と連携し製品を作っています。 - 宇部情報システムと同じ、宇部が発祥の地なのですね。
- 創業・発祥の地が宇部です。本社は東京ですが、今でも株主総会のメイン会場は宇部です。今年で創業84年になり、宇部地域の発展の一助となったと思います。
- 貴社の品質管理部門について教えてください
- 「QC-One」に関わるのが、製品の検査業務を行っている品質保証部です。製品が規格に適合しているかどうか、検査(合否判定)します。「QC-One」導入にあたり調査した1年間(2017年〜2018年)のオーダー数が、以下の通りです。年間これだけのオーダーに対する試験成績表を発行しているので、さすがに手書きでは対応できません。今はもちろん、「QC-One」で出力しています。
オーダー数調査(2017年〜2018年) 製品 オーダー数 一般製品(化学品、精密化学品) 約10,000件 容器製品(電子材料) 約5,000件
「QC-One」導入前の課題
- 「QC-One」導入前は、どのように品質管理をされていたのですか?
- 分析結果を登録する「分析管理システム」、出荷管理・成績表発行を行う「品質保証課システム」があり、どちらもAccessのマクロを使った自社製のシステムでした。分析試験担当部署が分析結果を「分析管理システム」に登録します。品質保証部ではそれを閲覧し合否判定を行い、「品質保証課システム」から成績表を発行していました。また、一部の製品の分析結果は、基幹システムから取得していました。いろいろなシステムが、複雑に入り組んでいました。
- システムで管理されていたとのことですが、何か課題があったのですか?
- 2016年に当社もWindows 10、Access 2013を導入したのですが、それらの下では、現行のAccess製システムは動かないことが分かりました。そもそもAccessは、複雑なシステム構築には向いておらず、OSやOffice製品のバージョンに依存することからも、ゆくゆくはやめた方がいいという声がありました。それで「分析管理システム」はExcelのマクロで作り替えたのですが、「品質保証課システム」は作り替えが難しく、プログラムを改修しつつ使用していました。このまま無理やり延命させることもできますが、改修費用は発生します。引き続き使うか、心機一転して別システムを導入するか、選択を迫られました。基幹システムに備わっている品質管理機能の利用を検討したこともあったのですが、機能が脆弱で帳票印刷機能が乏しく、我々の業務で使えるものではありませんでした。将来性、新しい可能性を考えていこう、ということで別システム導入という結論になりました。
- それでシステム更新の検討を始められたのですね
- はい、根本的に見直そうということになり、2020年1月のWindows 7サポート終了に合わせてシステム更新を目指すプロジェクトが始まりました。お客様の依頼に迅速に対応するためには、試験成績表がスムーズに作成できなければいけません。また、電子COA(試験成績表)が登場し、従来のシステムではやり辛くなっていました。また、もともと、似たようなシステムで品質管理を行っている宇部工場と川崎工場は、包括的に管理をしたい、という将来構想がありました。
他にも、以下のような思いがありました。- どこからでも使用できるWebベースのシステムが良い
- OEM関連でも使えるシステムが良い
- 顧客の要望に柔軟に対応できる高機能な帳票システムがほしい
- 過去データを所定の期間安全に保管したい
- システム設計関連のドキュメントを管理したい
- セキュリティ強化が必要
- データ改ざんの防止が必要
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「QC-One」導入プロジェクト
- 「QC-One」導入を決められた理由を教えていただけますか?
- 当社の情報システム部門からの紹介で、「QC-One」を知りました。そして、2018年の夏にデモを見せていただきました。当社のいろいろな要求に応えられるシステムでなければ当然採用できない、そう思っていましたが、「QC-One」は標準機能だけでかなりの要求事項をクリアしていました。さらに要件定義を経て、当社の要求事項をほぼ満たすことができると分かり、同年11月頃、導入を決めました。「QC-One」のホームページの導入事例は、大変参考になりました。
- 「QC-One」導入プロジェクトについて教えてください。
-
- スケジュール
ほぼ、当初の予定通りのスケジュールで完了しました。2019年2月 発注 2019年4月 標準機能 納品 2019年7月 カスタマイズ機能 納品 2019年10月 機能が一通りそろう 2019年12月 並行本番開始 2020年2月 すべての品目で本番稼働開始 - 体制
現行の品質保証課システムに精通するメンバーより、特別チームを編成しました。
- スケジュール
- 苦労されたこと、工夫されたことはありましたか?
- 「QC-One」にはマスタがたくさんあり、最初は理解に苦しみました。しかし、特徴から丁寧に教えていただき、その存在意義が分かると、非常に良い仕組みであることが分かりました。マスタ設定については、専任もおらず定常業務以外の作業だったので、時間外にやらざるを得ませんでした。2019年7月にほぼ機能が納品されて、後はマスタさえできれば使える!との意気で、8月、9月はがんばりました。後々のメンテナンスのしやすさも考慮しながら設定しました。
成績表フォーマットへのマッピング(どの項目をどこに印刷するかの設定)も、手作業でやるしかなかったので、かなり大変でした。
マスタ以外の既存データは、一括登録が可能だったので助かりました。
また、せっかくシステムを更新するなら、これを機にデータや資料の統廃合もやろうということになり、これまで管理できていなかった一部の規格も今後は管理するようにしたり、不要な試験成績表を廃棄したりしました。
システム内の情報を整理する、良い機会にもなりました。

- 当初の課題は解決しましたか?
- 今後も定期的に実施されるOSのアップデートへの対応ができたことは、本当に大きかったと思います。これまでは、バージョンアップのたびにAccessマクロの改修を行い、将来使い続けられるのかという不安がありました。また、Accessにはセキュリティ機能がなく、誰でもデータを操作したりマクロを変更したりできますよね。世間でデータ改ざんが問題になった時期もあったので、ずっと懸念事項ではありました。「QC-One」では、操作ログがすべて残り、また、データはすべてクラウドに保管されているので、セキュリティ面を強化することもできました。
- 他に導入して良かったことはありますか?
- いろいろありますが、主なものを以下にまとめました。
- 試験成績表様式の統一ができた
- システムへの手入力がなくなった
基幹システムからの顧客名称の連携を自動化、出荷オーダーの受け取りを完全電子化 - システムのブラックボックス化の解消
「QC-One」は、仕様が明確なので、全体像が理解できた - 目視での規格チェックがなくなった
ボタン1つで大量の検査項目に対するチェックができるようになり、検査業務の時間が短縮され、ミスの可能性がなくなった - 試験成績表の様式設定の自由度が向上した
- 誰がどんな操作をしたか記録が残るので不正リスクの排除ができた

- カスタマイズされた機能について教えてください
- 主に、周辺システムとのデータ連携部分です。分析結果や出荷オーダー情報が自動で「QC-One」に取り込まれるようにしました。その他、分析結果データが「QC-One」に連携されたらメールが届く仕組みや、当社の運用上必要なマスタの追加、製造現場で使っていたシステムの見た目を踏襲した入力画面など、結構たくさん作っていただきました。
データ連携の流れなどは、図解していただき、非常に理解しやすかったです。
今後のビジョン
- 今後のビジョンを教えていただけますか?
- 「QC-One」を宇部工場で1年利用しましたが、非常に有効なシステムだと思っています。先にも述べましたがゆくゆくは、当社の他の工場でも使ってもらいたいです。
システム展開については、当社にも情報システム部門があるのである程度は対応できると思いますが、もし手に負えないことがあれば是非、宇部情報システムさんにお力を貸していただきたいです。

- 宇部情報システムの総評をいただけますか?
- 担当SEの方にはかなり相談にのっていただきました。打ち合わせのたびに、細かい要望までどんどんお伝えしてしまいました。それに対し、真摯に答えてくださいました。
「QC-One」はすばらしいソフトウェアですので、今後さらに活用していきたいです。またアドバイスなどいただければ嬉しいです。
現時点では業務に問題なく活用できていますが、お客様の要求は日々高度化・多様化しています。新しい要求が発生し、現存の機能では困難になった場合は、またご相談しますので、今後もよろしくお願いいたします。
資料ダウンロード
導入事例の詳細な紹介や、導入メリットなどについてまとめてご紹介しております
ぜひQC-Oneに関する資料をご確認ください。
セントラル硝子株式会社について
ガラス・化成品事業を基盤に、化学品・肥料・ファインケミカルなど7分野にわたり事業展開を行う総合化学メーカー。全世界に20社以上の関連会社を持ち、グローバルネットワークを構築。長年にわたり培ってきた技術力と多彩な製品ラインナップを提供し、製造業から人々の身近な暮らしにまで貢献し続けている。設立:1936年。本社:東京都千代田区。
※ セントラル硝子株式会社Webサイトはこちら
セントラル硝子株式会社のみなさま、ありがとうございました。(2020年11月取材)